学校訪問(公立校)
先日公立の学校に訪問させていただきました。
エチオピアの学校はgrade 1 から grade 12 まであり、日本の小中高がすべて複合された形です。
Grade 12 になると、希望者は日本の大学入試と同様に試験を受け
入学する大学が決定します。
日本のように自分の希望する大学に試験を受けに行く形ではなく、
点数によって上位者は国立の大学に、下位者は私立の大学に行くことになります。
また日本では小学校、中学校と基本的に年齢によって分けられ
自動的に進級していきますが、Ethiopiaでは各Gradeでの試験に通らないと進級できません。
よって同じGrade内に様々な年齢の子供がいます。
公立学校は資金面に余裕のない子供たちが通っています。
以前、エチオピアでは教師を優遇する政策をとっていましたが、
教師の力が強くなりすぎストライキが起こったことを受け
公立学校の先生の給料は非常に低く、力を持てないようになっています。
それを受け公立校の先生は職業先生が多く、
次の仕事を見つけるまでの中継ぎの仕事と考えている人が少なくありません。
これは、教育の質にかかわる問題です。
なので基本的に経済的余裕のある家庭の子供は皆、私立の学校に通います。
私立の学校のほうが教育の質が良く、私の働くKIDANEスクールのGrade 12の生徒は
ほぼ100%の生徒が国立大学に進みます。
Grade 8,Grade 10の試験を通過できなかった生徒は日本で言う専門学校に行きます。
なのでGrade 12に上がれるだけでもかなり優秀な生徒です。
さて、そんな公立高校に通っている子供たちに教科書を届けに行ってきました。
これは私たちの所属するインターンシップ機関による活動で、
Math, Chemistry, History など50冊近くの古本の教科書を2つの学校に届けてきました。
図書館を見学させてもらいましたが・・・
本当にこれが機能しているのかは信じがたい。
見る限り教科書しか置いてありませんでした。
ここの学校はGrade 1から図書館を利用できると話していましたが、
本当なのかどうか怪しいところです。
少しは教科書以外の本も置いていますが、やはりどれを見てもぼろぼろでした。
校長先生と生徒さんたちと一枚。